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2003年11月26日 HIV感染4千万人、日本年6百人に増加…WHO報告 世界保健機関(WHO)と国連エイズ計画(UNAIDS)は25日、全世界のHIV(エイズウイルス)感染者が今年末までに、過去最悪の約4000万人に達するとの推計報告書を発表した。 今年1年間で新たに感染した患者は約500万人、エイズを発症して死亡した人は約300万人とみられ、いずれもこれまでで最悪の推計となっている。 UNAIDSは世界のHIV流行状況を毎年、報告書にまとめている。今回はアフリカ地域から詳細なデータが提供されたことで、より正確な推計値を算出できたとしている。 報告書によると、最も感染被害が大きいのは、これまでと同様、サハラ砂漠以南のアフリカ地域で、感染者は約2660万人。世界の感染者の65%がこの地域に集中していた。 欧米などの先進国では抗HIV薬が普及しエイズ死亡者数が年々減っている。しかし、日本は2001、02年のHIV新規感染者の実数が共に、1990年代の2倍の600人以上に達しており、HIVが確実に拡大していると指摘している。 東欧や、中国、インド、インドネシアなどのアジア太平洋地域の各国でも流行は拡大。若者への予防教育の重要性を訴えている。 ◆国連エイズ計画=国連児童基金(ユニセフ)や国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)など、エイズ問題に取り組む国連9機関で作る組織。世界のHIV感染者の動向把握や、各国のHIV感染防止活動の支援などを総合的に行う。本部はスイス・ジュネーブ。(読売新聞) [11月26日1時50分更新] 2003年11月25日 <エイズ感染妊婦>全国で年間100人以上に 厚労省 妊娠時のHIV(エイズウイルス)検査で感染が判明する日本人の妊婦が99年から増加していることが厚生労働省研究班(班長=稲葉憲之・独協医大教授)の調査で分かった。外国人を含めた妊婦の感染者は全国で年間100人以上になると推計している。神戸市で開かれる日本エイズ学会で28日、発表される。 研究班は98年から、国内の産科約1670病院を対象に、以前の感染例も含めて調査した。その結果、87〜02年に感染が判明した妊婦は31都道府県で計275人、うち日本人は102人。日本人感染者は98年までは年間10人以下だったが、99年は17人に増え、以降も年間11〜16人で推移している。99年以降は日本人の感染者が外国人より多かった。 99〜02年の外国人を含めた感染者の割合は、妊婦10万人当たり10.5人のため、国内の妊婦の感染者は推定で年間125人になるという。 昨年の出産件数当たりの検査実施率は平均85%。高い県がほぼ100%となっているのに対し、最も低い県は32.5%と、格差が目立った。 研究班は「感染妊婦の増加は国内のHIV感染全体の拡大を反映している」とみて、若者への感染予防策の普及や、妊娠時のHIV検査の徹底などを呼びかけている。【江口一】(毎日新聞) [11月25日21時29分更新] |
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2002年4月9日 母子感染防げ、妊婦へエイズ検査の勧め 日本産科婦人科学会は、妊婦に対するHIV(エイズウイルス)の抗体検査を推奨することを決め、近く全国の産婦人科医に周知する。厚生労働省研究班の調査によると、妊婦から子へのHIVの感染率は、通常の出産では約33%とされるが、抗ウイルス薬を使い帝王切開すれば約2%まで減らせることが判明。出産前に検査するメリットが大きいと指摘されていた。 ただし、HIV感染はプライバシーにもかかわることから、同学会は、医師らに対し、妊婦に<1>母子感染の予防対策ができる<2>妊婦本人の早期発見と治療ができる<3>感染判明後もプライバシーは保護される――などを十分に説明し、同意を得るよう強調している。 まず感染の可能性を大まかにみる抗体検査を各病院で受けてもらい、陽性だった妊婦には、各地区のエイズ拠点病院などに相談しながら、確認検査を受けるよう勧めていく。 国内でHIVに感染している妊婦は、1999年1年間で39人に達し、2000年10月までに延べ217人を数えるなど年々増える傾向にある。98年には、妊婦1万人に1人の割合で感染しているという報告も出されている。 母親の方は、HIV治療法の開発などで、感染しても長期生存が可能となってきているが、母子感染した子供の長期生存はいまだに難しいのが現状だ。 検査を推奨することで、針刺し事故などでの医師への感染を防ぐ効果もあるとしている。同学会は今月発行の学会誌に掲載し、会員の周知徹底をはかる。 読売新聞 [2003年4月9日20時22分更新] |