| Morocco7 January 2004 Reporters Without Borders welcomes release of Ali Lmrabet and Mohammed El-Hourd Reporters Without Borders expressed its gratitude to King Mohammed VI for pardoning jailed journalists Ali Lmrabet and Mohammed El-Hourd, together with five others journalists. The pardons were announced for the two on 7 January, along with those of Mustapha Alaoui, Abdelmajid Ben Tahar, Mustapha Kechnini, Abdelaziz Jallouli and Miloud Boutrigui. While expressing thanks, "Reporters without Borders nevertheless regretted that the two journalists had to stay in prison so long" said Robert Menard, secretary general of the international press freedom organisation, adding, "we hope that no journalist will be imprisoned in Morocco in the future." : : : : |
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私はこの爆発物が空洞だったため爆発しないことを確信していました。それが、爆発物を拾い、持ち歩くことが許されなかったり、不法であるとは考えなかった理由です。 私は、その爆発物が爆発しないと考えていたのであり、不法使用の意図で所持していたわけではありません。 警備員がその物体を取った後、私は他の警備員にもう検査は終わったのか、バッグを閉めてもいいのかと聞くと、いいよ、といったのでバッグを閉め始めました。背後で爆発の音を聞いたのはその時です。見ると、煙が立ち上り検査場所のガラスが壊れていました。人々の泣き叫ぶ声が聞こえ、爆発の原因が私だという意味で、誰かが「おまえだ、おまえだ」と言って私を指さしました。私は遠ざけられ、私が持っていたものが爆発したとは思いませんでした。警察が来て私を逮捕しました。彼らは、誰がおまえを空港に連れてきた、と尋ねました。私は、友人だと言い、彼らは検査場所の外にいると話しました。私は警察とともに友人を探すため外に出ました。空港の床に血がついているのを見ました。私は警察官に取材助手の友人を指さし、彼は逮捕されました。私は人々の叫びで、爆発が私のせいだということに気が付きました。私が警察に、私が持っていたものが爆発したのか、と聞くと彼らは「そうだ」と答えました。 |
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アンマン空港爆発事件 毎日新聞 おわび ヨルダン国王府は 6月16日、アブドラ国王が五味容疑者の特赦を承認したことを発表。 アンマン空港爆発事件 国王に毎日新聞社長謝罪−−アブドラ国王「予想できぬ事故」 ヨルダンのアブドラ国王は8日、同国の首都アンマンの国際空港で毎日新聞写真部記者、五味宏基容疑者(36)の所持品が爆発した事件で現地入りしている斎藤明・毎日新聞社社長とラガダン王宮で会談した。斎藤社長は「陛下を通じてヨルダン国民の方々におわび申しあげるために参りました」と述べた。これに対しアブドラ国王は「これをきっかけに、両国の関係が損なわれることはないと信じています」と述べた。 会談は王宮の一室で行われ、斎藤社長と北村正任主筆が面談した。斎藤社長は、事件で死亡した治安警察のアリ・サルハン曹長(30)の遺族から7日の弔問の際に「国王陛下の客人は私たちの大切な客人でもあります」と声をかけられたことを紹介し、「深い悲しみの中で私たちを許して頂き、感動いたしました」と述べた。アブドラ国王は「このような予想できない事故は起こりうる事です」と述べ、意図的な事件ではないとの見方を強調し「なるべく早く解決され、あなたがたの同僚が保釈されることを望みます」と語った。 アブドラ国王は99年2月、父フセイン国王の死去により即位。82年からこれまでに5回訪日している。 斎藤社長は同日夕、アンマン市内のホテルで記者会見し、事件の被害者や遺族、ヨルダン国民に改めて謝罪の意を表明した。【アンマン空港爆発事件取材班】 (2003年5月9日毎日新聞朝刊から) アンマン空港爆発事件 五味宏基記者に有罪判決−−禁固1年6月に ◇過失致死と過失傷害認定 ヨルダンの首都アンマンのクイーンアリア空港爆発事件で、毎日新聞元写真部記者(現在、編集局付)の五味宏基被告(36)とヨルダン人元助手、アブドル・サラーム・ヒルワ被告(32)の判決公判が1日、アンマンの国家治安裁判所で開かれ、ボコール裁判長は五味被告に対し、過失致死罪と同傷害罪で有罪とし、禁固1年6月の実刑判決を言い渡した。ヒルワ被告は無罪判決を受け、釈放された。 判決によると、5月1日午後6時ごろ(日本時間2日未明)、同空港の手荷物検査場で、空港治安警察のサルハン曹長(30)が五味被告のバッグの中にあった爆発物を発見。五味被告から取り上げたところ爆発し、同曹長は即死、周囲にいた5人が負傷した。 検察側は五味被告を爆発物法違反(所持)、過失致死、過失傷害の3罪で起訴。五味被告から爆発物を譲り受けていたヒルワ被告については爆発物法違反罪のみで起訴されていた。 裁判長は爆発物法違反罪について「両被告に爆発物との認識はなかった」と無罪を言い渡したが、過失致死罪と同傷害罪では「被告が爆発物に触れて起爆したのは不注意による。サルハン曹長の対応に不備は認められない」として検察側の主張を認めて有罪とした。 だが、裁判長は遺族が「刑事訴追を求めない」とする同意書に署名していることや五味被告が外国人であることから刑期を半減。ヨルダンでは最も重い刑だけが適用されるため過失致死罪の禁固3年の半分にあたる禁固1年6月を言い渡した。 検察、弁護側とも控訴しないことを決めた。五味被告と弁護士は国王による特赦を求め、2日にも特赦申請書をヨルダン政府に提出する。 五味被告は判決後、毎日新聞関係者を通し、「あれだけの結果をもたらしたのだから(判決は)当然だと思います。犠牲になられた方や被害者の方々には改めて謝罪したいと思います」と心境を述べた。【アンマン空港爆発事件取材班】 (2003年 6月2日毎日新聞朝刊から) アンマン空港爆発事件 毎日新聞 おわび |
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Morocco17 June 2003 Outrage at appeal court's decision to uphold newspaper editor's prison sentence Reporters Without Borders voiced outrage at an appeal court's decision today to uphold a prison sentence for newspaper editor Ali Lmrabet for insulting King Mohammed, albeit reducing the prison term from four to three years. The appeal court also maintained a ban on his two satirical weeklies and a fine of 20,000 dirhams (about 2,000 euros). Lmrabet started a hunger strike since 6 May. "We are appalled and deeply outraged by this verdict," Reporters Without Borders secretary-general Robert Menard said, accusing the Moroccan authorities of displaying " a degree of stubbornness that could prove to be criminal." He pointed out that Lmrabet was extremely weak as a result of his hunger strike and he warned that if anything happens to the journalist, " the Moroccan authorities will bear the full responsibility." Menard described today's court decision as "a step backwards from democracy and freedom" and contrasted it with the attempts of King Mohammed's public relations advisers to play up the regime's modernity. "This regime is clearly incapable of tolerating the least criticism," he said. Menard urged the countries of Europe to remind Morocco of the human rights undertakings it made when it signed association agreements with Europe. He also called for a more determined effort by the French authorities to make their voice heard. Lmrabet is Reporters Without Borders' correspondent in Morocco as well as being the owner and editor of the French-language Demain Magazine and its Arabic-language version Douman. He has been in prison since 21 May when a court in Rabat convicted him of "insulting the person of the king", "offence against territorial integrity" and "offence against the monarchy," and sentenced him to four years in prison. He was taken from the courtroom to a prison cell. The appeal court ordered that he remain in custody on 5 June, when the first hearing in his appeal was held. When he began his hunger strike on 6 May, Lmrabet said he was acting to defend his rights, to put an end to repeated acts of intimidation against his printer and other printers who would otherwise be ready to print his weeklies, and in order to be able to enjoy the right to freedom of movement. On 26 May, at the end of his third week on hunger strike, he was rushed from prison to Avicenne hospital in Rabat. http://www.rsf.fr/ |
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2003/01/18 モアイ像に名前彫った邦人男性逮捕 17日付のチリ有力紙メルクリオによると、南太平洋にある同国領のイースター島(公式名・パスクア島)でこのほど、日本人男性観光客(28)がモアイ像に名前を彫り、地元警察に逮捕された。 この男性は同島南西部のビナプ地区で、横たわった状態の未完成のモアイ像に長さ40センチ、幅15センチにわたって自分の名前と友人の名前を彫り込み、地元住民に取り押さえられた。裁判官の尋問を受けた後、3500ドル(約41万円)の保釈金で釈放されタヒチ経由で日本に帰国。傷は修復不可能だという。 モアイ像は世界遺産にも指定され、日本からは40万円程度で見学ツアーが組まれている。2年ほど前からはアスファルトの道路が整備され、タクシーが通るようになった。 一方で、モアイ像に触ったり、登ったりして破損させる事例が増えており、笛を持った地元住民らが監視に当たっている。 地元の市長は文化財や伝統文化に対する観光客の配慮のなさを嘆き、イースター島の文化遺産審議会は日本政府に苦情を申し立てることにしている。 モアイ像の発掘を手がける猪熊兼勝・京都橘女子大教授は「モアイは神聖なもの。触ることすら許されない。保存には日本人が大きくかかわっており、住民らは『モアイを助けてくれる人』と好意的だ。それだけに事件は大変に残念で、常識のなさに怒りを覚える」と話した。 ◆モアイ 南米チリの西約3800キロの南太平洋上に浮かぶ周囲約60キロの小島、イースター島に置かれた謎の石像。主に海岸線上に置かれ、未完成のものも合わせると計約1000体ある。一体あたり10〜80トンの大きさ。世界の七不思議のひとつで世界遺産にも指定。日本から行くにはタヒチ経由で約30時間かかる。 http://www.yomiuri.co.jp/hochi/news/jan/o20030118_30.htm |
| 日本のマスコミのバカさを批判 スウェーデン王立アカデミーなど 2002年12月16日 04時06分 (2251view) 渡邉正裕 「Yomiuri online」(12/10)によると、スウェーデン王立科学アカデミーやスウェーデン外務省は、ノーベル賞を受賞した田中耕一さんに対する日本メディアのワイドショー的な取材を批判し、日本のマスコミに対し「科学的な質問を」などと要請した。朝日、毎日、日経の各グループはこの事実を黙殺した。 記念講演後の記者会見で、あるテレビ局の女性記者が「賞金を何に使うんですか」と質問すると、スウェーデン王立科学アカデミーのエバ・クルトマイヤー広報担当部長は「科学的な質問を」と要請。「田中さんはまるで“ポップスター”のように扱われ、正直なところ困惑している」「受賞者は国王や政府、財団のゲストだということを、理解してほしい。授賞式を人生最良の思い出としてもらうために招待しているのだから」と日本のマスコミを批判した。 スウェーデン外務省のカイ・ラーニウスさんも、「田中さんを人間扱いしてほしい。ノーベル賞は世界最高の栄誉で、芸能人取材とはおのずと違いがあるはずだ」と声を荒らげて抗議したという。 スウェーデン外務省は、田中さんと小柴さんの翌日日程を邦人記者にブリーフィングする島津製作所と東大のやり方も「不適切なこと」と指摘。9日以降、ブリーフィングは打ち切られたとのことだ。 |
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世界に恥さらした「日本のバカップル」 戦時下の聖誕教会を観光で訪れた2人 ベツレヘムより日本の恥を世界に発信−。内部に多数のパレスチナ人が立てこもり、イスラエル軍が包囲して緊迫した事態が続くべツレヘムの聖誕教会。その教会を何も知らず観光しようとして、現地の人々をア然とさせた日本人カップルの姿が海外通信社に相次いで配信され、世界中に恥をさらしているのだ=写真。 (AP)粉々に破壊されたガレキを横目にぼんやりと座り込む2人の男女は、英BBCなどによると、東京からきたナカノ君(28)とタカハシさん。 米CNNでも「アンビリーバボー」とばかりに報じられた、この“バカップル”。半年に及ぶ世界旅行の最中、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区にある聖誕教会を見ようとイスラエルに来たという。 同教会はキリストが生誕したとされる洞窟の上に325年、ローマ帝国のコンスタンティヌス帝が建立。十字軍時代に要塞化され、入り口は人ひとりがようやく通れるほどの広さしかない。 イスラエル軍は今月2日、同教会をパレスチナ主流派ファタハの武装勢力が逃げ込んだとして包囲。内部には女性や子供ら一般市民を含む200人が立てこもり、建物の周囲では激しい銃撃戦が頻発。死傷者も出て、教会内では食糧さえ底をつきつつあるが、双方の言い分が折り合わず、事態は硬直している。 「もはやローマ法王に教会を救ってもらうしかない」(ベツレヘムのナセル市長)との声も出ているほどだ。 日々混迷を深める一方の中東情勢は、世界中がかたずをのんで見守っているのだが、この幸せな2人組は「6カ月間旅行をしていたので、テレビも新聞も見なかった」(ナカノ君)とか。 とはいえ、中東の緊張は既に昨秋の米同時テロ以降高まっていた。加えて、若者といっても20代も後半の、しかも世界旅行をしようという男が何も知らないとはあまりに信じがたいが…。 ともかく、2人はタクシーで、同市入り口検問所に乗りつけ、紛争の真っただ中へ。 BBCがインターネットのホームページで「ベツレヘムのパレスチナ人住民は、ナカノ君とガールフレンドが、明らかに戦争状態を示すがれきの中を、教会に向け歩いていくのを信じられない思いで見つめた」と、全世界に伝えた異様な光景を生んでしまった。 ガイドブックに夢中で、周囲が目に入らなかったそうで、防弾チョッキにヘルメットをかぶったカメラマンが2人に声をかけ、弾痕だらけの建物や周囲の戦車などを指差し、ようやくコトの重大性に気づいたという。 2人の行動について、作家の麻生千晶さんは「今の日本にはマンガとバラエティー番組しか見ず、体だけ大人で頭は幼児の連中が闊歩している。中東のような生きるか死ぬかの地域に、そういう人が旅行に行くこと自体もってのほか。流れ弾に当たって懲りたほうがよかったのでは…。まったく情けない国辱もの」と手厳しい。 また、評論家の屋山太郎氏も「イスラエルのような危険地帯に平気で行くとは、要するに平和ボケなんだ。常識で考えても危険だと空港に着いた時点でわかるはず。国際感覚がなさすぎで、5歳の子供がやるような行為だ。恥かしい」と呆れるばかりだ。 ZAKZAK 2002/04/20 Yuji Makano Mina Takahashi |
BBC News MIDDLE EAST http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/1936241.stm Wednesday, 17 April, 2002, 21:57 GMT 22:57 UK Backpackers baffled by Bethlehem siege ![]() Makano and Takahashi take in the sights Two tourists engrossed in their guidebooks and heading for the birthplace of Jesus Christ unwittingly wandered into the centre of a war zone on Tuesday. The Japanese couple were amazed to find that Bethlehem's Church of the Nativity was at the centre of a 16-day old siege between Israeli soldiers and Palestinian gunmen. Palestinian residents of Bethlehem looked on in disbelief as Yuji Makano and his girlfriend Mina Takahashi walked through the debris towards the church seemingly oblivious to the evidence of war. They were rescued when journalists in flak jackets saw them and pointed out the bullet-holes across buildings, the Israeli tanks and rubble which littered the streets. It was then that the couple decided to call off their trip to one of Christianity's holiest shrines. They had been dropped off by a taxi at a checkpoint near Bethlehem and had made their way along streets torn up by armoured vehicles. "We have been on the road for the last six months and we did not watch television or read the newspapers," Mr Makano told reporters. Armoured vehicles In the past, tourists have flocked to the 1,600-year-old church keen to see for themselves the exact spot where Jesus is believed to have been born. But the area once bustled with tourists and street-sellers has been deserted for more than two weeks. The stand-off at the church appears far from ending and led to the city's mayor announcing on Wednesday plans to ask Pope John Paul II to come and try to resolve the crisis. About 200 people, including armed Palestinians, civilians and church staff have been barricaded inside the Church of the Nativity for more than two weeks. They have described their situation as desperate, without food or medical supplies. Two corpses of people shot by Israeli snipers are also said to be decomposing inside the building. Israel has been keeping up the psychological pressure on those holed up inside the church, bombarding it with ear-splitting, shrieking noises which aim to disorientate those inside. The Israelis have also been flying flares and sending fireworks over the church, which has responded by ringing its bells. Have you ever inadvertently found yourself in a combat zone or any other crisis situation while on holiday? Send us your stories using the form below. http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/1936241.stm |
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<1998年4月14日> 沖縄タイムス社 夕刊 1版 社会4面(火曜日) 共同 写有 スウェーデン視察は大盛況/日本人から料金徴収/マナー悪く、質問も少ない 「モノより心」を優先し、徹底した平等主義を貫く福祉先進国スウェーデン。その優れた社会福祉、環境保護のシステムを知ろうと毎年、世界各国から多数の視察団が訪れている。「日本のグループが全体の六〇%を超え、断然トップ。しかし日本人はいつも駆け足で、質問も少ない」とストックホルム市業務視察局長のビルギッタ・ブレイラさん(60)。彼女に、北欧視察事情と有益な視察ツアーにするための秘けつを聞いた。 全部お任せあれ ブレイラさんが働く業務視察局は"水の都"ストックホルムの象徴とされる市庁舎にある。ノーベル賞授賞式の晩さん会でもおなじみの赤レンガの巨大な建物だ。 「私たちがわが国を訪ねる外国の視察団の窓口、全責任を負っています。社会福祉、環境問題、水質管理、ごみ処理や児童・障害者対策など視察のすべての手配を行い、意義のある体験ができるようお手伝いします」 名門カロリンスカ病院勤務の生化学者、判事など異色の経歴の持ち主だ。一九八五年から局長を務めている。 外国視察で問題なのは、専門分野でどこが最もふさわしい視察対象なのか、だれと接触すればいいのかがよく分からない点である。「心配ご無用、全部お任せあれ。いい通訳の手配を含め、最良の日程を組んであげますよ」 "視察団公害"も 政治家や研究者、施設関係者など日本人のスウェーデン参りはすごい。あまりの"視察団公害"に音を上げたストックホルム市当局が五年ほど前に、「老人ホームなどの福祉施設を視察する日本人からは料金を取ることを決めた」とブレイラさん。 数の多さもさることながら、視察態度の悪さが有料化の原因になったようである。 施設職員の説明会で居眠りする。質問もしない。資料だけはもらい、視察もほどほどに待たせていたバスで立ち去ってしまう。当時の施設関係者の気持ちを、ブレイラさんはこう代弁する。 「だれもが本当に当惑していた。貴重な時間を割いて一生懸命説明しても、その後日本の福祉水準がアップしたという話など聞いたことがないんだから」 ストックホルム市当局が決めた福祉施設の視察料は、セミナー付き一日コースで基本料金五千クローナ(約八万五千円)。「これだけ高額の料金を取れば、いくら金持ちの日本人でも来ないだろう」との思惑があった。市当局の目算は、見事に外れた。 必ず予習、質問を 「驚いたわね。有料化しても、日本人は相変わらず押し寄せて来んだもの」 一日コースの典型は午前中がセミナーで、ブレイラさんが同国の社会福祉制度の概要を説明、約一時間の質疑を受ける。午後に二時間以上をかけて施設を訪問する。 「施設視察には一日を充てて、人数は十人までね。日本との制度や福祉理念の違いなどを予習をしておき、その差を視察で検証してほしい。もちろん質問は不可欠ね」 長年、おびただしい日本人視察団がやって来たのに、日本の福祉水準が向上していないのは、なぜか-その理由の一端が分かった、と彼女は苦笑しながら耳の痛い言葉を付け加えた。 「移動のため東京駅で、大きな荷物を運べずホームに上がれなかった。車いすの障害者も無理なくホームに昇れるエレベーターが見つからない。女一人が困っているのを見ても、だれ一人助けてくれませんでした」 スウェーデン視察旅行の窓口はスカンジナビア政府観光局=東京都千代田区永田町二ノ一四ノ二、電話03(3580)8557へ。(共同通信編集委員 皆川靭一) (写真説明)「ストックホルムは98年度の"欧州文化首都"に指定されてもいます。ぜひ視察に来てください」と語るビルギッタ・ブレイラさん=東京都中央区のホテル -------------------------------------------------------------------------------- 掲載されている記事・写真などの無断転載を禁じます。すべての著作権は沖縄タイムス社に帰属します。検索結果として表示した見出し、記事及びデータは、個人的な使用目的以外に、利用できません。また、第三者のプライバシー、名誉その他の権利を侵すような使い方もできません。不明な点は沖縄タイムス社へ問い合わせください。 1998年4月14日 夕刊 1版 社会4面(火曜日)共同 写有 「スウェーデン視察は大盛況/日本人から料金徴収/マナー悪く、質問も少ない 」 |